ベースカーブ(BC)は自分に合ったものを

処方箋に記載されているBC、DIA、PERなどの数字はレンズデータと呼ばれ、コンタクトレンズを購入するのに必要な数字です。レンズデータの「BC」という数値の見方を紹介します。ベースカーブ(BC)とは、レンズの内面のカーブを曲率半径で表記した数字です。人間の黒目の部分は角膜と呼ばれ、角膜の大きさには個人差があります。BCは自分の角膜の大きさにあったレンズを選ぶ指標となる数字なのです。BCはmm単位で表記され、数値が大きければカーブがゆるく、小さくなるほどカーブがきつくなります。

自分にあったレンズ選びはとても大切で、眼球のカーブによりもベースカーブが小さいレンズを選んでしまうと、圧迫されて目に張り付くような違和感を感じることがあります。逆にBCが自分の眼にくらべて大きい場合は、目を動かしたときにレンズがずれてしまうことがあります。

ソフトレンズは素材が柔らかく、水分を含んで目の形にそって柔軟に変形するので、メーカーでもBCの種類は余り多く用意していません。一方ハードレンズのカーブは角膜と同じ大きさでなければすぐにずれたり目がゴロごろするので、ハードレンズのBCは0.05mmきざみで細かく用意されています。